2017年7月30日日曜日

ラボ運営計画

面接時に必ず何が必要かを聞かれます。予め見積もりを取っておいたほうが良いです。

日本だと1000万円もらえればいい方ですが、米国では少なくとも計3000万円はくれると思います。

大学と期待度によっては一億円以上くれるそうです(これらは他のfacultyの研究費からきてます)。

start-up資金は2年間分が多いようですが、価格も含めて交渉次第です。

学生やポスドクを雇う場合は、人件費に一人当たり1000万円程度かかります。

結果(論文)が出ないと研究費もとれず、途中から学生を一人も雇えなくなるのは怖いですね。

研究室を主宰するというのも、楽しそうですが、なかなか難しいです。

半導体電子デバイスの研究をする場合の一例を書いておきます。

1000万円コース
 ・偏光顕微鏡(100万円)
 ・酸用ドラフト(200万円)
 ・半導体パラメータアナライザ(200万円)
 ・プローブ台(100万円)
 ・ホール効果測定装置など自作部品+器具(100万円)
 ・試料代や外部委託費(200万円)
 ・デスクや棚、施工費(100万円)

3000万円コース
1000万円コースに加えて、
 ・EB蒸着装置(1000万円)
 ・高温加熱装置(1000万円)
もしくは、
 ・X線回折(1000万円)
 ・走査型電子顕微鏡(1000万円)
もしくは、
 ・原子間力顕微鏡(2000万円)

5000万円以上コース
3000万円コースに加えて、
 ・デバイス加工装置(露光、エッチング、簡易クリーンルーム設営など諸々)
もしくは、
 ・結晶成長装置
もしくは、
 ・電子線描画装置

上記の価格は経験のカンです。根拠はありません。これから見積もりを取っていこうと思います。

日本だと共同利用装置も非常に低価格になっています(nanotech Japan)。

中古機器購入や部品を集めた自作も検討しようと思います。

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