2017年9月10日日曜日

私の目指す就職

研究者視点から見る、それぞれの就職先の特長は以下の通りです。

「大企業」
・大きな研究予算
・充実した研究設備
・多数の熟練技術スタッフ
・自分では手足を動かさない場合が多い
・ゴールがみえているプロジェクトが多い、実用性重視
・プロジェクトは3~5年

「ベンチャー企業」
・そこそこの研究予算
・設備はレンタルもしくは自作が多い
・少数精鋭の人材
・マルチタスク、研究から事務まで
・他社にはない技術や知識を駆使した最先端研究
・プロジェクト期間=予算が下りる期間 or 製品化までの期間

「起業」
・予算や設備、人材は自分で確保
・全ての仕事を自分たちで、給与の割り振りも自分たちの自由
・やりたいことを好きなだけできる、超マルチタスク

「アカデミック」
・そこそこの研究予算と設備
・人材はほぼ学生、自分で育てる
・マルチタスク
・プロジェクト課題や期間は自分の自由、実用性無視

「研究所」
・潤沢な研究予算
・充実した研究設備
・優れた人材、博士取得者の集まり
・研究に専念できる
・比較的自由な研究課題

私は世界を変える製品を作りたいので、日本の大企業と研究所の優先順位は下がります。製造業の起業はリスクが非常に高いので、副業で行うのがいいと考えています。なので、アカデミックに籍を置きながら、実用性のある研究成果をだして起業するのが理想ですね。海外であれば企業に就職しながらでも副業できるので、目指すところは、海外企業かアカデミックと考えています。自分のやりたいこととマッチしていれば、ベンチャー企業も視野に入れるつもりです。

米国のアカデミックは、助教の頃から完全に独立しているので、起業と似た体験ができます。全てを自分一人で運営するのです。実験室のスペースを確保し、実験器具を一から集めて、インフラを整えます。その実験設備費と学生を雇うために、数千万円のお金を自分でとってこないといけません。その分、学生やスタッフの割り振り、研究課題は自由です。この経験があるから、起業へのバリアも下がるのかもしれません。とても魅力的なポジションです。

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