聞いたところ、欧州では給与は欲しいけれども、不必要には働かないそうです。
日本でも、芸術家で、給与は少なくて良いから好きなことをしていたい、という方がいると聞きます。
中国や米国で売れば大金持ちになれるのに、日本で好きなことをしていたい、という方達です。
一方で、もっと辛くてもいいから、たくさん給与が欲しいというサラリーマンもおられます。
もし選べるなら、どの仕事を選びますか?
楽な仕事で200万円、好きな仕事で300万円、辛い仕事で400万円、鬱になる仕事で500万円
日本なら、300万円でも家族が幸せに暮らせると思っています。今なら私は300万円を選びます。
400万や500万円を選んだ方もいるでしょうが、200万を選んだ方は少ないのではないでしょうか?
さて、ポスドクというポジションに対して、生活が苦しいという声をよく聞きます。
ポスドクの方達は何が原因で生活が苦しいと感じるのでしょうか?
労働時間が長すぎるからでしょうか?確かに、忙しくて就職活動ができないという話もあります。
でも、それは本人が選んだスタイルです。仕事が大好きだから、長く働いているのでしょう?ポスドクの方達は何が原因で生活が苦しいと感じるのでしょうか?
労働時間が長すぎるからでしょうか?確かに、忙しくて就職活動ができないという話もあります。
「教授から仕事が降ってくるから」と言うポスドクがいるかもしれません。
プロジェクト型採用ならある程度は仕方がないですが、学振RPDであればやる必要はないです。
教授のラボを使わせてもらっているので、装置のメンテや物品購入はすべきかもしれません。
科研費申請のサポートやnature系の査読もわかります。ポスドクにも勉強になるからです。
でも、教授の仕事は教授がやるべきです。ポスドクは研究員です。研究をする人です。
「結果を出さないと次の職がないから」と言うポスドクもいるかもしれません。
長時間働くと結果はでるのでしょうか?有機合成ならわかりますが、多分野では違うと思います。
学生なら手足を使うのが最重要ですが、ポスドクになると頭も大事になります。
私は社会人になった時と欧州に行った時、効率というのが大変重要だと感じるようになりました。
計画を練れば、研究時間が短くなっても出せる成果は変わりませんでした。目から鱗でした。
限られた時間で成果を挙げ、自分の時間を確保して友人や家族との時間を過ごす大切さ。
彼らは9~18時で帰り、家庭を大事にしています。土日も休むし、長いバケーションもとります。
(もちろん、中には、日本並みに土日関係なく夜遅くまで研究している方もいます)
つまり、日本のポスドクの長時間勤務は、全てその本人の意思の問題です。
では、世界共通のポスドクの問題点である、不安定さ、でしょうか?
バイオ系では40歳を超えても非正規であるポスドクの方が多いと聞きます。
しかし、資本主義国では終身雇用というのはレアです。不安定=苦しい、は違う気がします。
ポスドク継続は本人が選んだ道です。もし不安定が嫌なら、日本企業に就職すればいいのです。
研究が好きなのであれば、不安定でも、ずっとポスドクでも幸せなはずです。少なくとも本人は。
土日もない、家事を手伝わない、子育てもしない。そんなポスドクがいれば、家族は辛いでしょう。
でも、私の意見では、そんな辛い思いを家族にさせるかどうかは、ポスドク自身の問題です。
では、ポスドクの給与に問題があるのでしょうか?
年収400万円は大企業研究員の半分程度ですが、家族4人が生きていくには十分です。では、世界共通のポスドクの問題点である、不安定さ、でしょうか?
バイオ系では40歳を超えても非正規であるポスドクの方が多いと聞きます。
しかし、資本主義国では終身雇用というのはレアです。不安定=苦しい、は違う気がします。
ポスドク継続は本人が選んだ道です。もし不安定が嫌なら、日本企業に就職すればいいのです。
研究が好きなのであれば、不安定でも、ずっとポスドクでも幸せなはずです。少なくとも本人は。
土日もない、家事を手伝わない、子育てもしない。そんなポスドクがいれば、家族は辛いでしょう。
でも、私の意見では、そんな辛い思いを家族にさせるかどうかは、ポスドク自身の問題です。
では、ポスドクの給与に問題があるのでしょうか?
では、一体、日本のポスドクは何が苦しいの?大企業の友人と比較して?教授になれなくて?
よくわかりません。誰か教えてください。
改めて、最初に似た質問をしましょう。あなたは、どちらを選びますか?
楽しい仕事で不安定な400万円、興味がない仕事で安定な600万円
私の場合、今のところは、楽しい仕事で不安定な400万円を選んでいます。
その中で、家族もなるべく幸せになるような、ポスドク生活を送れるように尽力しています。
これまでの経験から来るものです。将来の自分用のメモとしても残しておこうと思います。
住む場所は勤務先から1時間以内。公共の乗り物で、なるべく乗り換えを少なく。
学生時の経験で1時間半が限度でした。2時間通学では電車内で寝ても疲れが取れませんでした。
車通勤は短距離ならいいですが、30分以上だと効率が悪いです。疲れが溜まるだけでした。
電車やバスでは、ニュースやSNS、論文を読んだり、pod castなどで英会話にも時間を割けます。
家族にとって住みやすい場所。時間と休息をお金で買いたいので、家賃は多少高くても良い。
ボストンの家賃は月20万円くらいしますが、なんとかやっていけました。
子供の教育環境や家族全員がリラックスできる場所が良いと思います。悪環境では疲れます。
「通勤+仕事」の時間を12時間以内にする。とても大事です。働きすぎは全ての効率を下げます。
実験中に集中力が途切れるほどまで働くと、帰ってからも生活に気持ちの余裕がなくなります。
計画を立て効率よく動くようにしています。お茶を飲む時間がある程度の余裕で設定しています。
高2の頃、私は長時間勉強すればいいと思って、毎日6時間も寝ていませんでした。
後に東大理3に合格した友人から毎日8時間寝ていると聞いて、生活を切り替えました。
「疲れは次の日に残すな。その日その日を最高に生きろ」という教師の言葉が頭に残っています。
さて、残る時間は4時間(=24-12-8)です。この4時間が、家族と自分の時間になります。
私の給与では、節約しないことには、上に書いたような時間をお金で買うことができません。
節約できるのは、この4時間の生活における浪費です。特に光熱費には気をつけます。
各国の状況に合わせて、最初の数カ月いろいろ試しています。海外では冷暖房代が一番効きます。
家具・家電は最低限にします。部屋の中がシンプルな方が、掃除も手入れも楽です。
それでいて時間活用とリラックスに便利な物は積極的に投資します。しっかりと休むことは超重要。
時間活用として、オーブン、電子レンジ、掃除ロボ、大きい冷凍庫のある冷蔵庫を挙げます。
大きい冷凍庫があると買い物は週末だけで済みます。掃除ロボがあると掃除の回数が減ります。
オーブンと電子レンジがあると、毎日の調理時間が1時間以内で済みます。北欧料理がおすすめ。
余分に作った料理を小分けして凍らせておくと、毎朝チンするだけでお弁当になり、節約できます。
時間に少しでも余裕を作れると、いろいろな節約対策が取れるし、家族とも楽しく過ごせます。
働きすぎたり、悪い生活環境の中で疲れてしまうのが禁物です。全て悪い方向に歯車が回ります。
お金がない→過度な労働→夕食に外食&睡眠不足→ストレス解消で散財→お金がない・・・
疲れたなと思った時は、積極的に有給休暇を使って、メンタルリセットしています。
家族に八つ当たりする前に、生活の効率を低下させないために、グデタマのようにだらけてます。
余剰金がでたら、おいしい食事や旅行、イベント、友人へのプレゼントに使っています。
なるべくこれからも同じような生活を送れる就職先を探すつもりです。
家族が辛いと感じるなら、アカデミックを辞めて興味がない仕事で安定な600万円にします。
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