自分で情報を選択しているから、物事を客観的に見れている、と思っていませんか?
ここに大きな落とし穴があります。多くの日本語の情報や意見が偏っているのです。
すると、「日本の価値観内だけでググる」ことになります。一種の洗脳です。
どうして、頼りない上司よりも、優秀な部下の方が給料が低いんでしょう?
なんで、だらだらと残業までした方が、てきぱき時間通りに仕事をするより給料がいいのでしょう?
なぜ、女性は嫁いで家庭に入り、働かないのでしょう?そして、男性は家事をしないのでしょう?
成人しても親の言うことを聞いたり、嫁が旦那の親の言うことを聞く必要性とは?
大学院で授業料を払うのは?敷金・礼金って?なぜテレビは無料なの?
家のローンはなぜ買った人が全額払うの?家や車の価値が、どうしてすぐ下がるの?
国民健康保険は安い?高い? 警察や救急車は来るのが速い?遅い?
不在の間に、宅配便の荷物が家の前に置かれていたら不満?どうして?
塾に行くのは?なぜ東大が人気?選べる専攻は一つだけ?どうして大企業に就職したがるの?
よく「そういうものだ」と回答される方がいます。それは何も考えていない方の回答です。
「親から言われてきて、自分もそうしている。だから、あなたもそうすべき」という洗脳です。
本当に正しいと思いますか?社会をよくしますか?そのシステムは今の会社にプラスですか?
英語が書ける人は、Redditで英語で相談してみるといいでしょう。すっきりするはずです。
「仕方がない」という洗脳から抜け出すには、日本を離れるのが一番手っ取り早いです。
それが無理なら、「仕方がない」と思う前に一度本気で考えて、議題に挙げてみましょう。
一つ具体例を出します。原爆についてです。
皆さん、世界中の人が日本と同じ教育を受けていると思っていませんか?
日本人なら小学校の頃から学校やテレビで原爆被害の悲惨さについて教えられます。
しかし、米国では、「原爆という爆弾を落としたら、日本が降伏した」という認識でしかありません。
原爆を落とした後の広島や長崎での惨状を知らないのです。どんな兵器かを聞いてないのです。
結果、「原爆賛成。原爆の何が悪いの?」という米国人のアンケート結果になるわけです。
米国だけでなく、他の国も教育が違います。彼らが日本と同じ教育を受けている前提で考えると、
「戦争を終わらせてくれたから、そう思われるのも仕方がない」という感想の日本人が出るのです。
米国人は、決して嘘を教えられているわけではないです。ただ、教わっていないのです。
米国では、体育や美術がない学校もあるし、算数や英語の教育すら怪しい授業もあるわけです。
なので、大人になっても字を書けない、読めない、足し算ができない方が普通にいるわけです。
これは教育の問題です。帰国するたびに、日本は本当に良い教育を受けている国だと思います。
「仕方がない」と諦めると、必ず我慢しなくてはいけません。理不尽なことなら、それは不幸です。
中でも、最も疑問にもってもらいたいのは、終身雇用に対する考えです。
日本は資本主義を掲げていますが、なぜ、社会主義のような終身雇用をとるのでしょうか?
経営側における終身雇用のメリットは、長期的な社員育成とその費用の削減です。
優秀な人材を様々な部署に移動させ、経験させ、将来の管理職や経営者へと育成できます。
デメリットは、経営が悪化した際に、人件費を削減できないことです。
しかし、普及しすぎて当たり前になり、日本では終身雇用でないとほとんど応募がきません。
なので、ITのような新興企業以外は、終身雇用を取らざるを得ないのが現状です。
なぜ終身雇用でないといけないのか?3年契約ではだめなのか?それはブラックか?
労働者側のメリットは、精神的にも経済的にも安定なことです。
長期的な生活計画を立てられます。これが大人気の要因です。
数回の面接を通じて雇った人を、40年間雇い続ける。会社にとって、なんてリスキーな話でしょう。
終身雇用システムを普及できるなんて、本来はありえなくて、大変素晴らしいことなんです。
資本主義の強い米国には、そのような条件は滅多にないです。よほど信頼されたときくらいです。
労働者側の終身雇用のデメリットを考えたことはありますか?
経営悪化→人件費削除できない→企業破たん→え?私たちどうなるの?
ということで、会社Aに任せた人事育成の中で、あなたは会社A色に染まっています。
会社BがそのA色を好むでしょうか?技術や知識は古くなっていませんか?管理者経験は十分?
能力向上を会社に任せっきりでは思考停止になり、知らぬ間に成長が止まりがちになります。
結果、日本で転職と聞くと「好きでない仕事で、待遇も悪化するものだ」と思っていませんか?
これは違います。本来、転職ではステップアップすべきです。待遇がよくなるはずです。
ネガティブな転職は「会社Aのせい」でなるのではなく、労働者の普段の意識の問題です。
普段から自分の成長を意識していると、きっと5年後10年後の自分が大きく変わるでしょう。
会社から早期退職依頼が出た際も、選択の余地ができるわけです。
「仕方がない」「そういうものだ」と言われることに疑問を呈してみると、理不尽なことは改められ、
新しい見方ができたり、日本文化の美しさを知れ、息苦しい生活から解き放たれると思います。
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