2017年10月29日日曜日

ルパン企画

ボストンにはWalk for hungerというイベントがあります。これは、参加者が歩いた分だけ企業が飢えている人達に寄付するというもので、参加費は無料です。距離はボストン市内を30キロ程度。4万人くらいの参加者がいて、参加者からも寄付できるので数億円は集まっていると思います。

この仕組みはとても素晴らしいな、と思いました。なぜなら、参加者が多い分、企業は広告になるし、イメージもプラスです。なにせ州内の飢餓者へ寄付しているのですから。参加者は、無料でイベントを楽しめ、スナックや水をもらえますし、外部の方ならボストン観光にもなります。歩けば歩くほど良いことをしている気分にもなります。それよりなにより健康に良いです。そして、運営スタッフはボランティアや障害者の方でした。米国らしいですね。

この企画、冷静に見ると怪盗ルパンとやっていることが同じじゃないでしょうか?お金持ちの人からお金を集めて、お金のない人にばらまく。仲介者に市民を挟むことで、うまく全員がプラスになっています。これ、日本でも導入できないでしょうか?

例えば、東京の中心からやや離れた商店街や観光スポットをコースとして、歩行者天国にします。参加者は、お店に寄ったり観光スポットを写真に撮ったりして楽しみながらゴールします。きっと商店街は潤うでしょうし、新たな観光場所の発見にもなるかもしれません。途中地点に、地元の学生の軽音サークルや吹奏楽クラブに演奏してもらったりすれば、彼らにとって集客アピールにもなるでしょう。

東京エリアの企業にスポンサーになってもらい、参加者が歩いた分だけ寄付してもらいます。寄付先は、東京近辺の方が得することでいいのではないでしょうか?観光地の修繕、花壇や緑地化の促進、過疎地域の復興、子供達の教育、東京都民の電気代の低減・・・など。予め寄付先を提示しておけば、参加者は楽しむだけでなく、頑張ろうと言う気にもなるかもしれません。1社100万円でも100社集まればそれで1億円です。100万円なら中小企業でも参加できるかもしれません。東京マラソンのような公式なものにせず、大々的な広告も打たず、お金をなるべくかけなければ、小規模でも効率的に寄付できると思います。

「自分が楽しんだ分だけ、誰かが幸せになる」なんて素晴らしいと思いませんか?

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